真の問題に向き合い、価値を届ける、新規事業事業「トッツゴー」の面白さ。【事業インタビュー】
ネクスウェイのnoteをご覧いただき、ありがとうございます♪
⌚この記事は【14分】で読み切れます!
4/14にネクスウェイの新サービスをリリースしました✨
その名も「トッツゴー」!
実はネクスウェイの事業創発プログラム「ゼロワンチャレンジ」から誕生したサービス第1号なんです。
そこで今回は、『事業インタビュー』として、
様々な苦労の中、サービスリリースまで進んできた歴史を「トッツゴー」に関わる3名にお聞きしました📚
❚ 事業インタビューとは?
❚ この記事はこんな方にオススメです👤
サービスのなりたちについて熱く語っていただきました。
事業の面白さに注目してご覧ください↓
今回お話を伺ったのは…?
ネクスウェイの新サービス「トッツゴー」とは?
◇Sさん
「トッツゴー」は、企業間商取引での請求支払い業務、請求書を受け取ってから支払い処理をするまでにも買掛業務というものがあり、その買掛の分野で利用いただくサービスです。
買掛業務というのは、受け取った請求書の金額と自社が払う予定の金額が合っているか確認して、もし合っていなかった場合の原因特定や、支払いの確定までの業務を指しています。
「トッツゴー」では、請求書の受け取りから支払い、処理の一連の流れをクラウド上でおこなえるようになっています!
この買掛業務やその中の突合作業というものは、ユーザー様にとって負担が大きい部分なんです。
だから「トッツゴー」では、紙媒体の請求書をデータ化して、そのデータ化さた情報を自動で突合し、その結果をユーザー様に見ていただくことで業務の負担を改善できることが魅力のサービスです!
営業時代に見たお客様の課題から…
◇Sさん
私は新卒でネクスウェイに入社した頃から、請求書の発行業務に関するソリューションを提供しているところで営業活動をしてきました。
だからお客様から請求書の受け取り手の話をよく聞いてきました。例えば「受け取り手のことを考えると、中々そういうやり方はできません」というような…。
その時に請求書の受け取り手に寄り添ったサービスがあればいいんだろうなと考えるようになりました。
そうですね。「トッツゴー」のターゲットは、事務をされている方やその人たちを統括する部門長という人をイメージしています。ただ。そのようなペルソナを立てた時に、一言にターゲットと言っても色々な方がいらっしゃいます。
子育てをされて戻ってきた方もいれば、入ったばかりでデジタルに慣れた新人の子もいるし、紙での業務を長年やり続けてきた職人のような方もいる。
その方々にとって業務が0になるくらいのサービスを作ってあげれば良いかもしれませんが、現場で起きている紙業務を完全にデジタル化することって難しいことだったんです。
業務を100から0にするなら受け入れられるけれど、100が0にならない時にはその間にある業務を、現場の人に受け入れてもらいやすい形にすることが大切だと思っていました。
だから「トッツゴー」は現場の人にとって、ちょうど良い具合にデジタル化したサービスになっているんです。
「トッツゴー」という名前に込められた想い
◇Sさん
それこそ当初は「良いプロダクトなら売れるだろう」と思っていたんです。
でも「トッツゴー」のプロジェクトをはじめて2年くらい経つと、どんなお客様が使ってくださるか、そのお客様の深い課題とは何か…とスクリーニングされていくんですね。
だから「デザイン思考」を取り入れた事業創発に挑戦してきました。
◇Iさん
例えば、「トッツゴー」というサービス名もそうですね。他にもプロダクトビジョンやタグラインなど、サービスを伝える言葉にデザイン思考を組み込んでます。
◇Sさん
そうですね!どういう人にサービスが使用されるのかペルソナを立てたり、サービスビジョンやその後の戦略も加味して、サービス名称を決めていくというのは、まさにデザイン思考という部分に含まれますね。
◇Iさん
プロジェクトメンバーで200とか300くらい案を出して、ペルソナやビジョン、営業的側面などあらゆる側面、初めて見た人はどう思うか等を検討して絞られていった感じです。
「トッツゴー」の由来は、もちろん「突合業務」からなんですが、ちょっと響きよく、ダジャレっぽくしてみたら、意外にも色々な条件をクリアしたから決定したという流れです。
◇Sさん
ありがとうございます。その反応は狙い通りです。笑
◇Iさん
デジタル過ぎない、ダジャレみたいという部分はかなり議論をしたので嬉しいですね。笑
「スマートシステム」なんて名前よりは、これくらいの方がターゲットに響くのではないか…とかなり時間をかけた部分でした。
“デザイン思考”を取り入れた事業創発
◇Iさん
僕の担当した部分で重要な部分としては、スタート地点として真の問題が何かを見つけることだと思っています。例えば「トッツゴー」なら「事務の突合をしよう」ではなく「それは何のために」というところをずっと遡って、真の問題を見つけようとしてきました。
Sくんが「業務のこの部分は、すごくしわ寄せがきていて公平感がない。その人たちを公平にしてあげたいんだ」と言うんです。
だからチーム内で「公平でない人も他の人と同じような状況に、同じようなデジタル化できる部分はできるといいね」という話をしてきて、僕たちが解決すべき真の問題が見えてきたわけです。
そういったSくんたちの考えを表現の部分を落とし込む手法としてデザイン思考を用いてきました。
◇Sさん
「真の問題を見つける」というところがすごく重要だと思っています。
デザインっていうと、いかにもクリエイティブやひらめきという風に思われるかもしれないですが、デザインは設計なんです。
真の問題を見つけるという要素があって、初めてひらめきは生まれるし、むしろひらめきが出たものに意味を付けてあげることが大事なんだと思っています。
◇Iさん
みんなでブレストして、本当にその仮説は正しいか考えての繰り返しですね。思いついて「いいね」という決定ではなく、検証することが重要なので。
◇Sさん
今はサービス名からデザイン思考の話をしましたが、プロダクト自体をデザインすることは2年間やってきているんです。
プロダクトを形にするには、色々な情報が必要ですし、自分だけの仮説は妄想にすぎないので、事実である必要があるんです。
事実を知るためにお客様へインタビューをしますが、それで得られるものは自分が知っている情報のプラスアルファだけなんですよね。しかもそのお客様が言っていることは、他のお客様とそのまま同じではないので、繰り返して、たくさんの情報を溜めて、また考えることの繰り返しです。
だから真の問題は変わる可能性があること前提で、考え続けることが新規事業では大切なことなんです。
新しい技術を用いる新サービス開発の苦悩
◇Sさん
そうですね。検証の部分で「トッツゴー」が大変だったのは、元になるテクノロジーが技術的にも成立していないということなんですね。
例えばメールを配信する、というような決まったことを組み込むことは簡単なんですけど、そうではないテクノロジーをプロダクトに持ってきて、お客様に「良いもの」と思ってもらわないといけないことが難しかったです。
PoCという実証実験をすることもそうですが、技術検証においても大変でした。ここは山下さんがよく知っていると思います。
◇Yさん
大変でしたね。今回は請求書をデータ化して突合する技術をプロダクトに盛り込みました。
でもそういった技術はネクスウェイにはないので、社内だけではなく他社さん、ベンダーさんなど関係者がすごい多い中で、トッツゴーが実現したいことに対する意思統一をしながら進めていくことはすごく難しかったですね。
技術の話でいうと、データ化がちゃんとできて、突合もちゃんと精度高くできる理想的な姿はシンプルに見えるんですが、いきなり理想形にはいけないんですね。
だから当然、検証する必要もあるんですが、今の時点で提供できる技術レベルに合わせて、お客様に提供する体験価値を設計しなきゃいけないんです。そこも「トッツゴー」の検証において難しいポイントでした。
一歩戻ってるように見えても、一歩着実に進んでる
◇Sさん
繰り返すだけではなく、何度も戻って検証することもありました。
技術の精度が上がれば、新しい情報が出てくる。新たな情報があるとこれまで行った検証の内容が不十分なこともあるんです。
先に行かないと情報は得られないんですよ。そしてその情報がないと課題解決ができないので、再度検証を繰り返す必要がありました。
傍から見ると戻ってるようですが、私は「進んでいる」と捉えて着実に取り組んできました。
◇Iさん
Sくんがどうやって決断、進行しているのかいうと、1つ指針になるのがブランディングなんです。
「トッツゴー」というサービスのビジョンやミッションというような言葉をたくさん決めてきたんですが、みんなが同じ方向を向いていて、その代表がSくんなんですね。
彼は、技術の方から「これはできない」、お客様からは「この機能が欲しい」と言われても、ブランディングに基づいてジャッジをしています。ブレないためにも大切なことです。
◇Sさん
不明確な状態だけど進む決断をすることも、不明確なものを不明確のままにしないということも決断するんですが、
良いことだけを鵜呑みにせず、いろんな可能性を考えながら、ちゃんと決めて進む。決め切れないけど決める。
そういうことも求められますね。
◇Sさん
本当に泥臭いですよ。笑
だから新規事業って、常に人の言っていることも自分が思っていることも疑いを持ち続けることが求められると思います。
答えの無いことに挑む新規事業の面白さ
◇Sさん
新規事業は考え続けることが求められるという話をしてきましたが、考えるほど情報がどんどん溜まって、ダムが決壊するかの如くひらめきが生まれたりします。
そのひらめきをユーザーさんにぶつけたときに価値を見出せるとすごく楽しいなと思うんですよね。
あとは、全部楽しいというものは本当は楽しくないと思うんですよ。何事も苦労があるものだし、それが弾けた時が楽しいと思うので!
だから達成感を感じたい人は新規事業をやった方が良いと思います!
◇Sさん
あとは圧倒的に成長できます。僕は圧倒的に「トッツゴー」に携わった数年で成長してきました!
新規事業の難しさは、誰も答えを持っていないところにあります。だから突破するために色んな事を考える必要がある。これは既に体系化されたルートを先輩が知っている既存事業と大きく違うところですね。
「お客様と一緒に」ネクスウェイの新規事業だからこその面白さ
ネクスウェイならではの新規事業という意味で伝えるならば、お客様との接点があることが強みだと思っています。
様々な企業を見ていると感じますが、「全然ユーザーの声を集められません」という声が多いです。
でもネクスウェイは「お客様と一緒にモノを作っていく」という感覚が強い、ユーザーさんに色々なことを教わりながら事業を作っていける面白さはあると思いますね!
営業活動をやっていたからか「ユーザーから得る」「お客様が答えを持っている」ことを大切にしてきました。謙虚な姿勢で話を伺い、そこで疑問を持てるようにもなるんですね。
普段からお客様と接してきているので「助けたい」とも思いますし、そのようなマインドを持って、新規事業に取り組めたから今があると思います。
僕が「新規事業をやりたい!」と思っていた時は、まだまだネクスウェイには新規事業を作るためのマインドやシステムが整備されておらず、新規事業そのものではない大変さを味わってきました。
僕も会社も、新規事業を推し進めるために切り開いてきているものが結構あって、レールもできつつあるので、前よりも大変ではなくなってきています。
とはいえ新規事業は大変です。でも昔の僕が大変だった時よりは大変じゃないし、僕がいるので…一緒に頑張りましょう!
◇Yさん
新規事業に関わる場合、お客様との距離が近くて、検証活動の中でもお客様の反応が見えたり、価値提供ができているなとすごく実感しやすいところはあるかもしれません。
あとは、不確定不確実性をいかに減らすかが大事なので、スピード感を持って、小さく作っていくこともあり、役割がすごく広いので、様々な経験をしたい人には良い環境だと思います!
でも、既存事業も1万社以上いる既存のお客様に対して安心安全の価値提供していく組織もネクスウェイにはあるので、エンジニアの考え方に合わせた活躍できる場があるのも魅力ですね。
【まとめ】真の問題を見極め続け、価値を届ける「トッツゴー」
今回は、新サービス「トッツゴー」の開発秘話や新規事業に携わっている3名にお話を伺いました🎵
新規事業と言われると、新しいものに挑戦するという華々しさから「楽しそう!」と感じますが、地道に考え、検証し、疑い続けるような泥臭い日々を重ねた結果に新サービスが生まれるということを知り、新サービスが生まれることはすごいことなんだと思いました。
今回の記事から、ネクスウェイのビジネスの面白さや楽しさを感じていただけたら幸いです✨
【ご案内】
ネクスウェイでは一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはぜひネクスウェイの採用サイトをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
それでは、また次回のnoteでお会いしましょう!
この記事は2023年4月14日時点の情報です
シリーズのまとめはコチラからそうぞ↓
他のカテゴリはこちらからご覧ください↓